日中韓の歴史外交問題を語る

韓国、中国と日本の歴史問題、外交問題について語るブログです。

開戦の詔とレディガガ

まずは下のリンク先のレディガガの来日時の写真をみてください。

ががが日本語の書かれた服を着ています。

 

http://blog.livedoor.jp/kaigainoomaera/archives/39679556.html

 

意外と気付いている人がいないようなので、今さらですが。

 

レディガガのインナーの日本語は、なんと昭和天皇の「開戦の詔」です。

断片なので気付きにくいと思うのですが、つぶさに拾ってみると分かります。

 

アメリカ人のレディガガが日本来日に際して着る服としては、驚きというほかありません。

不謹慎という批判はありえるのですが、むしろ、アメリカとの戦争がやむを得ない自衛戦争であることを宣言している公文書なので、日本人としては嬉しい限りですね。

 

 

太平洋戦争 開戦の詔勅  (米英両国ニ対スル宣戦ノ詔書

天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス

朕茲ニ米國英國ニ対シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ

勵精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ

達成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ抑々東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顕ナル

皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳々措カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ

樂ヲ偕ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト爲ス所ナリ今ヤ不幸ニシテ米英両國ト釁端ヲ開クニ至ル

洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ

東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ

帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提携スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ

相鬩クヲ悛メス米英両國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制覇ノ非望ヲ

逞ウセムトス剰ヘ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ增強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル

妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復

セシメムトシ隠忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ

益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル

帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衞ノ爲

蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ

遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス

  御 名 御 璽

   平成十六年十二月八日

 <現代語訳文>

神々のご加護を保有し、万世一系皇位を継ぐ大日本帝国天皇は、忠実で勇敢な汝ら臣民にはっきりと示す。

私はここに、米国及び英国に対して宣戦を布告する。私の陸海軍将兵は、全力を奮って交戦に従事し、

私のすべての政府関係者はつとめに励んで職務に身をささげ、私の国民はおのおのその本分をつくし、

一億の心をひとつにして国家の総力を挙げこの戦争の目的を達成するために手ちがいのないようにせよ。

そもそも、東アジアの安定を確保して、世界の平和に寄与する事は、大いなる明治天皇と、

その偉大さを受け継がれた大正天皇が構想されたことで、遠大なはかりごととして、

私が常に心がけている事である。そして、各国との交流を篤くし、万国の共栄の喜びをともにすることは、

帝国の外交の要としているところである。今や、不幸にして、米英両国と争いを開始するにいたった。

まことにやむをえない事態となった。このような事態は、私の本意ではない。 中華民国政府は、

以前より我が帝国の真意を理解せず、みだりに闘争を起こし、東アジアの平和を乱し、ついに帝国に

武器をとらせる事態にいたらしめ、もう四年以上経過している。

さいわいに国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府と、善隣の誼(よしみ)を結び、

ともに提携するようになったが、重慶に残存する蒋介石の政権は、米英の庇護を当てにし、兄弟である

南京政府と、いまだに相互のせめぎあう姿勢を改めない。米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し、

東アジアの混乱を助長し、平和の美名にかくれて、東洋を征服する非道な野望をたくましくしている。

あまつさえ、くみする国々を誘い、帝国の周辺において、軍備を増強し、わが国に挑戦し、更に帝国の

平和的通商にあらゆる妨害を与へ、ついには意図的に経済断行をして、帝国の生存に重大なる脅威を

加えている。

私は政府に事態を平和の裡(うち)に解決させようとさせようとし、長い間、忍耐してきたが、

米英は、少しも互いに譲り合う精神がなく、むやみに事態の解決を遅らせようとし、その間にもますます、

経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それによって我が国を屈服させようとしている。

このような事態がこのまま続けば、東アジアの安定に関して我が帝国がはらってきた積年の努力は、

ことごとく水の泡となり、帝国の存立も、まさに危機に瀕することになる。ことここに至っては、

我が帝国は今や、自存と自衛の為に、決然と立上がり、一切の障害を破砕する以外にない。

 皇祖皇宗の神霊をいただき、私は、汝ら国民の忠誠と武勇を信頼し、祖先の遺業を押し広め、

すみやかに禍根をとり除き、東アジアに永遠の平和を確立し、それによって帝国の光栄の保全を期すものである。

 


<読み下し文>

 天佑(てんゆう)を保有(ほゆう)し、万世一系(ばんせいいっけい)の皇祚(こうそ)を践(ふ)める大日本帝国天皇は、昭(あきらか)に

忠誠(ちゅうせい)勇武(ぶゆう)なる汝(なんじ)、有衆(ゆうしゅう)に示(しめ)す。

 朕(ちん)、茲(ここ)に米国及(およ)び英国に対して戦(たたかい)を宣(せん)す。朕(ちん)が陸海将兵(りくかいしょうへい)は、全力を奮(ふる)って交戦に従事し、朕(ちん)が百僚有司(ひゃくりょうゆうし)は、励精(れいせい)職務を奉行(ほうこう)し、朕(ちん)が衆庶(しゅうしょ)は、各々(おのおの)其(そ)の本分を尽(つく)し、億兆(おくちょう)一心(いっしん)にして国家の総力を挙げて、征戦(せいせん)の目的を達成するに遺算(いさん)なからんことを期(き)せよ。

 抑々(そもそも)、東亜(とうあ)の安定を確保(かくほ)し、以って世界の平和に寄与(きよ)するは、丕顕(ひけん)なる皇祖考(こうそこう)、丕承(ひしょう)なる皇考(こうこう)の作述(さくじゅつ)せる遠猷(えんゆう)にして、朕(ちん)が拳々(きょきょ)措(お)かざる所(ところ)。

 而(しか)して列国との交誼(こうぎ)を篤(あつ)くし、万邦共栄(ばんぽうきょうえい)の楽(たのしみ)を偕(とも)にするは、之亦(これまた)、帝国が、常に国交の要義(ようぎ)と為(な)す所(ところ)なり。今や、不幸にして米英両国と釁端(きんたん)を開くに至(いた)る。洵(まこと)に已(や)むを得(え)ざるものあり。豈(あに)、朕(ちん)が志(こころざし)ならんや。

 中華民国政府、曩(さき)に帝国の真意を解(かい)せず、濫(みだり)に事を構えて東亜(とうあ)の平和を攪乱(こうらん)し、遂(つい)に帝国をして干戈(かんか)を執(と)るに至(いた)らしめ、茲(ここ)に四年有余を経たり。幸(さいわい)に、国民政府、更新するあり。帝国は之(これ)と善隣(ぜんりん)の誼(よしみ)を結び、相(あい)提携(ていけい)するに至(いた)れるも、重慶(じゅうけい)に残存(ざんぞん)する政権は、米英の庇蔭(ひいん)を恃(たの)みて、兄弟(けいてい)尚(なお)未(いま)だ牆(かき)に相鬩(あいせめ)ぐを悛(あらた)めず。

 米英両国は、残存政権を支援して、東亜(とうあ)の禍乱(からん)を助長(じょちょう)し、平和の美名(びめい)に匿(かく)れて、東洋制覇(とうようせいは)の非望(ひぼう)を逞(たくまし)うせんとす。剰(あまつさ)え与国(よこく)を誘(さそ)い、帝国の周辺に於(おい)て、武備(ぶび)を増強して我に挑戦し、更に帝国の平和的通商に有(あ)らゆる妨害(ぼうがい)を与へ、遂に経済断交を敢(あえ)てし、帝国の生存(せいぞん)に重大なる脅威(きょうい)を加う。

 朕(ちん)は、政府をして事態(じたい)を平和の裡(うち)に回復せしめんとし、隠忍(いんにん)久しきに弥(わた)りたるも、彼は毫(ごう)も交譲(こうじょう)の精神なく、徒(いたづら)に時局の解決を遷延(せんえん)せしめて、此(こ)の間、却(かえ)って益々(ますます)経済上、軍事上の脅威(きょうい)を増大し、以って我を屈従(くつじゅう)せしめんとす。

 斯(かく)の如くにして、推移(すいい)せんか。東亜安定(とうああんてい)に関する帝国積年(せきねん)の努力は、悉(ことごと)く水泡(すいほう)に帰し、帝国の存立(そんりつ)、亦(またこ)正に危殆(きたい)に瀕(ひん)せり。事既(ことすで)に此(ここ)に至る帝国は、今や自存自衛(じそんぼうえい)の為、蹶然(けつぜん)起(た)って、一切の障礙(しょうがい)を破砕(はさい)するの外(ほか)なきなり。

 皇祖皇宗(こうそそうそう)の神霊(しんれい)、上(かみ)に在(あ)り、朕(ちん)は、汝(なんじ)、有衆(ゆうしゅう)の忠誠勇武(ちゅうせいぶゆう)に信倚(しんい)し、祖宗(そそう)の遺業を恢弘(かいこう)し、速(すみやか)に禍根(かこん)を芟除(せんじょ)して、東亜(とうあ)永遠の平和を確立し、以って帝国の光栄を保全(ほぜん)せんことを期(き)す。

 

天皇の署名と印

昭和十六年十二月八日

ほんとは知らない徴用工問題

徴用工問題について、議論したくても実はよく分からない。

そんな方のために簡単に解説してみます。

 

日本と韓国はもともと1つの国でした。

日本は戦争が激しくなると、国内の労働力不足のために国民を軍需産業などで働いてもらうため国家総動員法という法律を作りました。

 

国家総動員法に基づいて、国民徴用令が定められた。

 

当時、国内の労働力が不足して、女子学生が軍需工場で工員として働く、というような状況を想起していただきたい。

 

無償ではなく、当然賃金が支払われる筋合いのもので、日本人が働いた。

 

このような日本人の中に、戦争後に韓国籍となる当時の日本人もいました。

これが、今日の韓国の徴用工裁判の原告になります。

 

戦争が終わり、日本はGHQの統治下に入り、国際社会からは一旦、敗戦国として外されました。

 

1951年のサンフランシスコ平和条約によって、国際社会に復帰し、新憲法の元、独立を回復しました。

その間、韓国も1948年に建国されました。

 

日韓は国交がなく、十数年経過します。

 

1965年日韓基本条約が結ばれて、日韓は国交を結びます。

 

その際、日本の1910年から1945年までの統治時代の両国の財産の清算がされたのです。

 

つまり、1つの国と1つの国民であっものが2つに分かれたわけですが、日本の敗戦という特殊な分かれ方をしたため、戦後のどさくさでキチンと分別されないまま時が経過していたのです。

 

ここで誤解しやすいのですが、戦争の賠償がされたと勘違いしやすい。

 

もともと日韓は戦争はしていません。

 

韓国は、日本の敗戦直後から戦勝国として振る舞おうとしますがGHQから拒否されます。

 

日韓基本条約に付随する請求権規定は、日韓併合時代の清算の問題であり、日韓が新しい国としてそれぞれスタートをした後の日韓の外交関係のあり方を再設定する意味合いのものでした。

 

相互に新しい国として、国交を結ぶ上で必須な取り決めだったのです。

 

韓国側は、交渉に際して日韓併合時代の賠償を求めます。つまり、戦争をしていないのにも関わらず、戦争当事国であるかのような取り決めをしたかったわけです。

日本側はこれを断固拒否します。

 

日韓併合中は、日本は莫大な国家予算を半島に投下しており、日本人の法人や個人の資産も半島に残されたままで、日本の敗戦で韓国側にすべて没収された形になっていました。

 

韓国側としては、日本統治時代を合法と認めたくない都合があり、規定の中で賠償を含ませることで、戦争当事国であるかのような既成事実を得たかったわけです。

 

国交正常化のための清算が主目的ですが、日本の戦時違法統治などに対する賠償を、名目として盛り込みたい韓国の気持ちは分からなくはないものです。

 

「請求権規定」という名前がそのまま取り決めの性質を表しているわけですが、賠償権ではなく、もともと日本人であった者同士が分かれてしまった後の所有権や郵便貯金、賃金、債券など、「合法な権利」の清算に関する取り決めというわけです。

 

分かりやすくいうと、離婚の財産分与の取り決めなのです。日本側は韓国に賠償する筋合いはない、という日本の立場を貫いたわけです。

 

現在の韓国の政治的な戦略は、日本の植民地侵略の際に、強制連行されて苦役に使役された違法な戦争犯罪に対する賠償を求める、という極めて政治的な色彩を帯びたものになっています。

 

その背景には、日本がファシズム軍国主義に基づいて、武力制圧し、住民を強制連行して労役に使役した、としたい韓国の思惑があります。

 

日本は韓国と戦争をしたこともなく、武力制圧しておらず、強制連行もしておらず、日本人なら等しく服した賃金ありの労働の問題です。

戦時中の半島は前線から遠く離れた安全地帯で、軍隊は二個師団ほどしかおらず、日本の国民学校、病院、交番などが整備されていました。

 

かくゆう私の親族は、戦時中、静岡県の軍需工場で銃弾を作る工場で働いたそうです。

 

安倍総理が徴用工問題の呼称を修正して、「旧朝鮮半島出身労働者問題」とした真意はここにあります。

 

徴用工問題とは、賃金が支払われなかった半島出身の旧日本人の未払い賃金の支払い請求の問題に過ぎません。

 

日韓請求権規定では、日本が韓国政府に未払い分を一括で支払い、韓国政府が日本政府に変わって支払うことが取り決められたのです。

 

日本は半島に残された資産を放棄しました。

 

余計ですが、韓国の判決に従うならば、敗戦前に半島に不動産などの財産を所有していた法人や個人の日本人は、韓国で裁判を起こせば現在の韓国から取り戻せるはずです。

その総額は韓国経済を破綻させることができるほどのパンチ力を持ちます。

 

 

 

 

ほんとは知らない徴用工問題〜補償と賠償の違い〜

日韓の「徴用工問題」は太平洋戦争中に、韓国人を強制労働させた問題。

 

こういうことですが、内容の理解としては少し足りないところがあります。

 

徴用工について話すときは、「賠償」という言葉を使ってはいけません。

その理由を説明します。

 

まず、賠償と補償の意味の違いに注目してみます。

「賠償」と「補償」の意味の違いはなんなのでしょうか。

 

細かい言葉の違いで、問題の本質に関係ないと思われがちですが、問題の本質に大きく関わります。

 

賠償や補償の有る無しの問題の他に、重大な問題が隠れています。

 

それは、日本の戦争犯罪の有無です。

慰安婦問題でも同じです。

 

賠償と補償という言葉は、日常用語ではあまり区別しません。

両方同じ意味合いで使われているからですが、こと外交や法律の側面では、全く異なる概念なのですね。

 

結論を分かりやすくいうと、「賠償」は、その前提がいわゆる違法な犯罪という意味を含みます。

「補償」の場合、物事の良し悪しの価値判断はあまり含まず、お金の清算という意味を含みます。

 

さらに説明すると、夫婦の離婚を例えにします。

離婚した夫婦の間で、争いが発生したとします。

 

問題の1つ目は、婚姻中のDVの問題

問題の2つ目は、離婚の財産分与の問題

 

①離婚して、DVの賠償をしてもらう。

この場合、犯罪行為について責任のある当事者が被害者に、慰謝料を払う。

 

②離婚するので婚姻中に一体となっていた財産を2つに分ける。

婚姻中に共働きで住宅ローンを支払った。

1つのマンションを金銭に見積もって半分ずつに分けないといけない。

 

分かりますでしょうか。

徴用工問題は、補償の問題です。

単に、日韓併合中に日本人であった者の労働のお給料の問題です。

 

給料が払われていない場合、その間に、日韓が2つの国に分かれてしまい、韓国籍になってしまった労働者が、未払いの給料をどこに支払ってもらうべきか。

これが、1965年に日韓請求権協定で定められた内容です。

 

賠償と補償は、同じような言葉で実は大きな違いがあり、「日本に賠償責任はない」という言い方は、その前提に、日本が韓国人を強制労働させた問題について話している、という意味を含んでしまいます。

 

ニュースを注意深く見てみましょう。

日韓基本条約によって徴用工に対する補償は、韓国政府の責任である。

 

こう書いてあるはずです。

言葉使いを誤用して、日本に賠償責任はない、という言い方をしている人がいますが、暗に、日韓に強制労働問題が存在するということを前提にした言い方になってしまっています。

 

賠償という言葉には、違法に与えた損害を金銭で穴埋めする。すなわち、悪いことが行われた、という意味をふくむのだ、ということを知ってほしいと思います。